茨城の田んぼを走る関東鉄道常総線

旅行・観光

茨城県南西部を走る「関東鉄道常総線」。
取手駅から下館駅までを結び、通勤や通学など地域の人たちの生活を支えている鉄道路線です。

常総線は、取手駅でJR常磐線、守谷駅でつくばエクスプレス、下館駅でJR水戸線や真岡鐵道と接続しています。

私にとっても身近な鉄道ですが、あらためて見てみると、駅や車両、沿線の風景などに常総線ならではの魅力があります。

今回は、関東鉄道常総線について、その特徴や歴史、沿線の魅力を紹介していきたいと思います。

関東鉄道常総線とは?

関東鉄道常総線は、茨城県の取手駅から下館駅までを結ぶ鉄道路線です。営業距離は51.1kmで、全部で25駅あります。茨城県南西部を南北に走り、地域の通勤や通学などを支えています。

取手駅ではJR常磐線、守谷駅ではつくばエクスプレス、下館駅ではJR水戸線と真岡鐵道に乗り換えることができます。

常総線を走っているのは「キハ」と呼ばれる気動車です。ディーゼルエンジンで走る車両が使われており、昔ながらの車両から比較的新しい車両まで、さまざまなタイプを見ることができます。関東鉄道の公式サイトでも、キハ0形、2100形、2400形、5000形などが紹介されています。

都市部に近い取手・守谷周辺から、田畑が広がる地域へと景色が変わっていくのも、常総線の魅力の一つだと思います。

取手駅から下館駅までの主な駅

常総線には、取手駅から下館駅まで25の駅があります。沿線には住宅地が広がる地域もあれば、田畑の多いのどかな地域もあり、乗っていると景色の変化を楽しめます。関東鉄道の公式路線案内でも、取手・守谷・水海道・下妻・下館などの駅が確認できます。

取手駅は常総線の起点で、JR常磐線に乗り換えることができます。東京方面へ向かう人にとって重要な駅です。

守谷駅では、つくばエクスプレスに乗り換えることができます。2005年につくばエクスプレスが開業してから、常総線から都心方面への移動もしやすくなりました。

水海道駅は常総市にある常総線の主要駅の一つです。駅周辺には市街地が広がり、常総線を代表する駅の一つだと感じます。

下妻駅は下妻市の中心部に位置し、沿線地域の生活を支える駅です。

そして終点の下館駅では、JR水戸線と真岡鐵道に乗り換えることができます。常総線を北へ乗り通すと、取手周辺とはまた違った茨城の風景が広がってきます。

常総線を走る車両

関東鉄道常総線では、電車ではなくディーゼルエンジンで走る気動車が使われています。2026年9月11日時点で、キハ0形、2100形、2200形、2300形、2400形、5000形、5010形、5020形が在籍しています。

古くから走っているキハ0形は4両が在籍し、国鉄の気動車から機器を流用して作られた車両です。一方、キハ2100形は1990年代に導入され、現在12両が在籍しています。

キハ2400形には、昭和40年代から60年代ごろの2色塗装を再現した復刻塗装車両もあります。昔の常総線を知る人には、懐かしく感じる車両ではないでしょうか。

比較的新しいキハ5000形は、鬼怒川と小貝川の間を走る常総線をイメージしたカラーリングが特徴です。さらにキハ5010形、5020形には黄色い帯が入り、筑波山をイメージしたマークも描かれています。

同じ常総線でも、来る列車によって車両の形や色が違います。駅で列車を待ちながら、「今日はどの車両が来るのだろう」と眺めるのも、常総線の楽しみの一つだと思います。

関東鉄道常総線の歴史

常総線の歴史は古く、前身となる常総鉄道が1913年(大正2年)に取手~下館間を全線開業したところから始まります。

その後、1945年(昭和20年)に筑波鉄道と合併して常総筑波鉄道となり、さらに1965年(昭和40年)には鹿島参宮鉄道と合併して、現在の関東鉄道株式会社が誕生しました。

利用者の増加に合わせて輸送力も強化され、1976年(昭和51年)から複線化工事が進められ、1984年(昭和59年)には取手~水海道間17.2kmの複線化が完成しました。

2005年には、つくばエクスプレスの開業に合わせて快速列車の運行が始まり、東京方面へのアクセスも便利になりました。2011年にはゆめみ野駅も開業しています。

100年以上にわたり、常総線は地域の暮らしとともに歩んできた鉄道です。昔からの歴史を知ってから乗ってみると、いつもの風景も少し違って見えるかもしれません。

車窓から楽しめる茨城の風景

関東鉄道常総線の魅力は、車両だけではありません。窓の外に広がる風景も、常総線ならではの楽しみの一つです。

取手や守谷周辺では住宅地が多く見られますが、北へ進むにつれて田畑が広がり、だんだんと茨城らしいのどかな景色に変わっていきます。

水海道や下妻方面では、広い田んぼや畑、遠くに見える山々など、季節によって違った景色を楽しむことができます。春の新緑、夏の青々とした田んぼ、秋の稲穂など、同じ区間でも季節によって印象が変わります。

車で移動していると通り過ぎてしまうような風景も、列車の中から眺めると、ゆっくり楽しめるのが鉄道旅の良さだと思います。

常総線に乗る機会があれば、目的地だけでなく、ぜひ車窓の景色にも目を向けてみてください。

常総線沿線のおすすめスポット

常総線沿線には、歴史や自然を感じられる場所がいくつもあります。関東鉄道では、各駅から歩いて楽しめる「てくてくマップ」も紹介しています。

守谷駅周辺には、守谷城跡など歴史を感じられる場所があります。少し歩くと、駅前の雰囲気とは違う落ち着いた風景に出会えます。

水海道駅周辺は、鬼怒川の水運で栄えた歴史を感じられる地域です。寺院や昔ながらの街並みを訪ねながら散策する楽しみがあります。

石下駅周辺には、平将門ゆかりの史跡などがあり、歴史好きの人にも興味深いエリアです。

終点の下館駅周辺では、しもだて美術館や板谷波山記念館、下館城址などを巡る散策コースも紹介されています。

電車に乗ること自体を楽しみながら、途中駅で降りて街を歩いてみるのも、常総線の楽しみ方の一つだと思います。

まとめ

関東鉄道常総線は、取手駅から下館駅までを結ぶ、茨城県南西部の暮らしを支える鉄道路線です。

住宅地の多い取手・守谷周辺から、田畑が広がる水海道・下妻方面へと、車窓の景色が少しずつ変わっていくのも常総線の魅力だと思います。

また、常総線ではさまざまな気動車が走っており、車両ごとの形や色の違いを楽しめるのも特徴です。長い歴史を持つ路線なので、昔の車両を知っている人にとっては懐かしさを感じる場面もあるのではないでしょうか。

普段は移動手段として利用している鉄道でも、あらためて歴史や車両、沿線の風景に目を向けてみると、新しい魅力に気づくことがあります。

常総線に乗る機会があれば、目的地だけでなく、走っている車両や車窓の景色にも注目してみてください。

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