最近、若い芸能人が大腸がんで亡くなったというニュースを目にする機会がありました。
「大腸がんは高齢になってからかかる病気」というイメージを持っていた私にとって、若い人でも大腸がんになることがあるという話は気になるものでした。
そこで今回は、大腸がんにはどのような症状があるのか、どのような検査や検診があるのかを、自分自身の健康を考える意味でも調べてみたいと思います。
身内でも、従妹の夫が30代の前半に大腸がんで命を落としたという悲しい事もありました。
大腸がんとはどんな病気?
大腸がんは、大腸のうち結腸や直腸にできるがんです。日本人では、S状結腸や直腸にできることが多いとされています。
大腸がんは、良性の腫瘍である腺腫が少しずつがん化してできる場合と、正常な粘膜から直接がんが発生する場合があります。
注意したいのは、早い段階では自覚症状がほとんどないことがあるという点です。進行すると、血便や下血、便の表面に血が付くといった症状がみられることがあります。
「若いから大丈夫」と決めつけず、体の変化に気づいたときは放置しないことが大切だと感じます。
大腸がんでみられることがある症状
大腸がんは、早い段階では自覚症状がほとんどないことがあります。症状が出てくると、血便や便に血が付く、便秘や下痢を繰り返す、便が細くなる、便が残っている感じがする、お腹が張るなどの変化がみられることがあります。
また、腸からの出血が続くことで貧血になり、めまいなどの症状が出る場合もあります。さらに進行すると、腸が詰まる腸閉塞を起こし、腹痛や嘔吐などが現れることもあります。
血便は痔など別の病気でも起こるため、「きっと痔だろう」と自分で判断してしまうこともあるかもしれません。しかし、国立がん研究センターも、こうした症状に気づいた場合は自己判断せず、早めに医療機関を受診するよう案内しています。
特に、これまでと違う便の状態が続いたり、血が混じったりした場合には、年齢にかかわらず一度相談してみることが大切だと思います。
若い人でも大腸がんになることはある?
大腸がんは、一般的には年齢が上がるにつれて増えるがんです。国立がん研究センターでは、40歳代から罹患する人が増えると説明しています。
ただし、40歳未満の若い人が大腸がんにならないということではありません。若い世代では高齢者に比べると少ないものの、年齢だけで「自分は大丈夫」と考えるのは避けたいところです。
特に、血便や腹痛、便の状態や排便回数の変化などが続く場合は、年齢にかかわらず医療機関を受診することが大切です。症状がある場合は、がん検診を待つのではなく受診するよう国立がん研究センターも案内しています。
最近、若い人の大腸がんに関するニュースを目にすると不安になることもありますが、まずは必要以上に怖がるのではなく、体の変化を見逃さないことが大切だと思います。
大腸がん検診は何歳から受ける?
日本では、大腸がん検診は40歳以上の男女が対象で、1年に1回受けることが勧められています。検査は主に便潜血検査で、2日分の便を採取し、目では見えない微量の血液が混じっていないかを調べます。
便潜血検査で「要精密検査」となった場合は、通常、大腸内視鏡検査などの精密検査を受けます。陽性だったからといって必ず大腸がんというわけではありませんが、自己判断で放置せず、必ず精密検査を受けることが大切です。
一方で、血便や腹痛、便の形や回数の変化など、気になる症状がある場合は、40歳になるのを待ったり、次の検診まで待ったりせず、医療機関を受診することが勧められています。
私自身も、年齢だけで安心するのではなく、定期的な検診と日頃の体の変化の両方を意識していきたいと思います。
大腸がんを予防するために普段から意識したいこと
大腸がんを完全に防ぐ方法はありませんが、生活習慣を見直すことで、がんになるリスクを下げることは期待できます。
国立がん研究センターでは、がん予防のために禁煙、飲酒を控える、バランスのよい食事、体を動かす、適正な体重を保つことなどを勧めています。大腸がんについては、特に運動が予防に役立つ可能性が高いとされています。
また、大腸がんは家族の病歴と関係する場合もあります。家族に大腸がんになった人がいる場合や、気になる症状がある場合は、年齢にかかわらず医師に相談しておくと安心です。
私自身も、特別なことをするより、毎日の食事や運動、定期的な検診を意識していくことが大切だと感じます。
なぜ最近、若い人の大腸がんが増えているのか?
若い人の大腸がんが増えている理由は、まだ完全には分かっていません。現在は、食生活や肥満、運動不足、飲酒、喫煙など、複数の要因が重なっている可能性が研究されています。
大腸がん全体の危険因子としては、肥満、喫煙、飲酒、運動不足、加工肉や赤肉を多く取る食生活などが知られています。
また最近は、腸内細菌も注目されています。2025年にIARCなどが発表した研究では、50歳未満で大腸がんになった人の腫瘍で、特定の腸内細菌が作る物質「コリバクチン」に関連したDNA変異が多く確認されました。幼少期からの腸内環境が、何十年も後の発症に関係する可能性が研究されています。ただし、これだけが原因と確定したわけではありません。
さらに研究者は、幼少期や若い頃からの食生活、抗菌薬への曝露、肥満など、現代の生活環境全体が関係している可能性も調べています。IARCは2026年にも、若年者の大腸がん増加の原因を解明する国際研究を続けています。
つまり、「この食品を食べたから大腸がんになる」といった単純な話ではなく、生活習慣、遺伝、腸内環境など、いくつもの要因が組み合わさっていると考えられています。
まとめ
大腸がんは、年齢が高くなるほど増える病気ですが、若い人でもなる可能性があります。
特に、血便や便通の変化、腹痛など、いつもと違う症状が続く場合は、「まだ若いから大丈夫」と考えず、早めに医療機関へ相談することが大切です。
また、40歳以上では年1回の大腸がん検診が勧められています。症状がなくても、定期的に検診を受けることで早期発見につながる可能性があります。
私も今回、若い人の大腸がんに関するニュースをきっかけに、改めて検診や日頃の体調の変化を意識することの大切さを感じました。
必要以上に怖がるのではなく、体からのサインを見逃さず、定期的な検診を続けていきたいと思います。


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