子ども2人を大学に行かせるために|夫婦の働き方と教育費の備え方

暮らし・家族

「子どもには、できるだけ希望する進路を選ばせてあげたい」

そう思う一方で、2人分の大学費用を考えると、今の働き方で大丈夫だろうかと不安になることもあります。

夫婦ともにフルタイムで働くか、どちらかがパートを続けるか。合う働き方は、家庭によって違います。まずは必要なお金と準備できる期間を整理し、夫婦で無理なく続けられる方法を考えてみましょう。

2人分の大学費用は「必要な時期」も考える

大学進学の準備では、授業料だけでなく、受験料、入学金、教材費、通学費なども見ておきたいところです。自宅から通うか、一人暮らしをするかでも、予算は変わります。

最初から正確な金額を決めなくてもかまいません。候補となる大学の公式サイトで費用と納付時期を確認し、子ども一人ずつの予定を書き出してみてください。

特に確認したいのは、2人の大学在学期間が重なるかどうかです。上の子の学費を払っている間に、下の子の受験や入学費用が必要になることもあります。

「全部でいくらか」に加えて、「どの年に支払いが集中するか」を知ると、準備の見通しが立ちやすくなります。

年収よりも、毎年いくら積み立てられるかを見る

収入が同じ家庭でも、住宅費や生活費、すでにある貯蓄によって、教育費に回せる金額は違います。

まずは夫婦の年間の手取り収入から、生活費や現在の教育費、年払いの支出を引いてみましょう。車検や家電の買い替えなど、毎月は発生しない支出も忘れずに入れます。

そのうえで、急な出費への備えや老後の積み立ても考え、大学費用に回せる金額を決めます。

たとえば、毎月3万円を10年間積み立てると、利息を含めず360万円になります。毎月5万円なら600万円です。

これは積み立ての計算例で、2人分の大学費用をまかなえるという意味ではありません。目標額と今ある教育資金を比べて、不足する部分をどう準備するか考えるための目安です。

夫婦の働き方は、段階的に変える方法もある

教育費が心配だからといって、すぐに2人とも働く時間を大きく増やす必要があるとは限りません。まずは今の家計で足りる部分と、足りない部分を分けて考えてみましょう。

働き方の選択肢考えておきたいこと
今の働き方を続ける必要な時期までに教育資金を準備できるか
パートの時間や日数を増やす手取りの増加と、家事・送迎への影響
正社員への転換や転職を検討する給与、賞与、勤務時間、休みやすさ、通勤時間
夫婦それぞれの収入を少しずつ増やす一方に負担が偏らず、継続できるか

子どもの成長に合わせて、少しずつ働く時間を増やす方法もあります。勤務先に正社員への転換制度や時給を上げる仕組みがあるか、確認するところから始めてもよいでしょう。

パートの勤務時間を増やす場合は、社会保険への加入条件も確認します。加入の判断には勤務先や所定労働時間などが関わるため、年収の数字だけで決めないことが大切です。mhlw.go.jp

税金や勤務先の家族手当、交通費なども含めて、増えた収入から実際にいくら残せるか比べてみてください。

働く時間を増やすなら、家事も一緒に見直す

夫婦のどちらかが仕事を増やしても、家事や子どもの用事をこれまでどおり一人で引き受けていては、負担が大きくなります。

料理、洗濯、買い物、学校への対応などを一度書き出し、誰がどこを担当するか相談してみましょう。「できるときに手伝う」よりも、担当を決めるほうが予定を立てやすくなります。

忙しい日は簡単な食事にする、買い物をまとめるなど、家事の量そのものを減らす工夫もできます。

教育費を準備することと、夫婦が元気に働き続けられることを、セットで考えたいですね。

支援制度も調べながら、家族で進路を話し合う

教育費の準備では、大学の支援制度や奨学金も早めに調べておくと、選択肢を整理できます。

日本学生支援機構(JASSO)の進学資金シミュレーターでは、進学に向けた資金計画や奨学金について試算できます。試算結果が実際の採用を保証するものではないため、申込条件や期限は別に確認しましょう。JASSO

奨学金には、返済不要の給付型と、卒業後に返済する貸与型があります。貸与型を利用する場合は、子ども本人とも返済額や期間を確認しておきたいところです。jasso.go.jp

家族で話すときは、「お金がないから無理」と結論を急がず、学びたいこと、通学方法、家庭で負担できる範囲を少しずつ共有してみてください。

子ども2人の大学進学に向けた働き方は、年収だけでは決められません。必要な費用と時期を確かめ、毎年の積み立てで足りない部分が見えてから、勤務時間や仕事の選択肢を考えていきましょう。

まずは夫婦で、今ある教育資金と一年間に積み立てられる金額を確認する。その一歩から、家族に合った準備を始めてみませんか。

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